クロスの仕上がりは、下地のパテ打ちで決まりますが、パテの粘度も職人の拘りがあります。
硬めのパテは、パテ板(練ったパテを乗せて作業するための板)上での扱いは容易ですが、広い面積に施工する場合は時間が掛かり、へらを使う手首や腕に負担があります。反対に緩めのパテは、パテがパテ板から流れやすく扱いが困難で、パテ打ち自体も高い技術が必要となります。しかし粘度が緩いため、手首や腕の負担が少ないだけでなく施工時間も短時間で仕上げることができます。
熟練の職人が行うパテ打ちは「早くて綺麗」ですが、パテ打ちのパテにもこのような拘りがあります。