クロスの仕上がりを綺麗にするためには、糊付けも重要な工程の一つです。
近年は、殆どのクロスで糊付け機を使用しますが、糊付け機がなかったころは全て手作業でした。
クロスの材質が布地や紙の場合には、糊付け機が使用できない場合があり、材質が布地や紙の場合には手作業で糊付けを行う事があります。
糊付け工程での職人の拘りは、クロスを送り出す速度調節にあります。クロスは機械にセッティングした糊がクロスの裏面に糊付けされて出てきます。
ここで重要なのが、糊付け機から出てきたクロスを正確に真っすぐたたむ事ができるかがポイントです。
正確に折りたたむ事ができなければ、糊付けした面が空気に触れる部分が多くなり、仕上がりが悪くなります。
糊付け機からクロスが押す出されるスピードを糊付け機のパネルで設定する事ができますが、素早く折りたたむ事ができなければスピードを遅く(時間を掛けて)するしかありません。
糊付け機を扱う糊付けの工程でも、職人の経験が必要となります。